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TEPIAホール4F

導入企業の実話から学ぶ! CMS導入成功の秘訣

ロフトワークは2009年1月28日、企業のWeb担当者を対象に、2009年初となるCMS導入セミナーを開催。今回は、実際に導入した企業、今まさにプロジェクトが進行中の企業を講師陣に迎え、設計から構築、運用まで、フェーズ別に成功の秘訣を学べるというプログラム。「あの時はこうすれば良かった」「こうやってコンフリクトを解決した」など、反省点や苦労話も含めた生の声が聞けるとあって、会場となったTEPIAホールには200名もの参加者が詰めかけました。

ステップ1 設計フェーズ

変化への対応力を見据えたCMS導入を目指す

プロジェクトの成否を分けるポイントはたくさんありますが、中でも設計フェーズでの失敗は、その後のプロジェクトに悪影響を与えることになります。講師陣のトップバッターを務めた楽天株式会社編成部の清水誠氏は、「もっとも大切なフェーズ」と言い切り、「いったん運用を開始すると改善は難しい」と強調。設計フェーズで行うべきことを5つ挙げ、実践的なノウハウを披露しました。

1.目的とスコープの明確化
正しい意思決定ができるように目的には優先順位を付け、経営者、マーケター、制作マネージャ、制作スタッフなど、組織内の役割に応じて伝える目的を変える。

2.包括的なIT戦略への組み込み
あるから使うという発想を改め、そもそもどういう機能が必要なのかという観点から、どうあるべきかを考える。ただし、CMSにすべてを求めないこと。

3.社内外の関係者の特定
制作部門だけで解決しようとせずに、マーケティング部門やIT部門を巻き込むこと。また、第三者の意見や、検証プロジェクトなどを通じて、適切な製品ベンダーや制作会社を選ぶこと。

4.プロジェクト化とキックオフ
CMSはやってみないとわからないことだらけ。したがって、プロジェクトを可能な限り最小単位で区切って展開する、疑問点や不明点を早い段階で解消しておくなど、不確定要素に対処できるようにしておく。変更が生じても、「新しい気づきがあった」とポジティブに捉えること。

5.導入、移行、運用の詳細プランの策定
導入時の選定作業はプロジェクト開始後に行い、情報収集をしながら慎重に進める。具体的すぎるRFPは、逆に提案の幅を狭めてしまうことにもなりかねないので要注意。移行においては旧コンテンツを「過去の遺産」ではなく「資産」として捉え、運用面では継続的な改善を可能にしておくことが重要なポイントとなる。

清水氏は、「大事なのはシステムではなく、中身のコンテンツ。ビジネスは常に変化しています。CMSがあれば、中身を効率よく管理し、変更にも柔軟に対応することが可能です」と総括。つまり、CMSを導入することが目的ではなく、変化への対応力を見据えてのCMS導入であるべきだということです。

最も大切なのはCMSありきにならないこと

株式会社Z会Web戦略統括の寺西隆行氏は、清水氏の言葉を受けるように「最も大切なのはCMSありきにならないこと」とし、「お客様のためにどうあるべきかを考えていく中で、CMSがあるべきでしょう。当社も、お客様に声を届けたい!という強い思いを持つ社員がハッピーになれるようにと、CMS導入を決断しました」と語りました。

今まさにプロジェクトが進行中だという同社にとっては、設計フェーズもつい最近のこと。寺西氏は、検討段階での悩ましい局面も明かしつつ、経験から学んだこととして次の3つのポイントを挙げました。

1.Web担当者とSEが足並みを揃えると同時に、Web担当者は、SEと会話できるレベルの知識をつけて主導権を握るべき。

2.「サイトで何がしたいのか?」を明確化していく過程で、いろいろなことを経験し、学習することこそが実は重要である。

3.「CMSは部分導入が可能」「CMSは概念に過ぎない」「一度htmlベースで作り変えてからCMSを導入すべき」はどれも真実。要は、自社に合った導入アプローチを決めること。

さらに見積依頼のコツについても触れ、「8社の見積を取ったら、金額が最大100倍も違ってバラバラ。そこで、見積書に提示してもらう項目を当社で定義するようにしました」と説明。また、「何でも、できる!できる!という制作会社は信用できませんね」とバッサリ。最後に現在進行中のプロジェクトに対し、「他社を断ってまで決めた1社(ロフトワーク)とのプロジェクトです。絶対に成功させなければ!と考えています」と意気込みを覗かせました。

ロフトワークが最適なCMS選びからお手伝い

設計フェーズのセッションに唯一制作会社の立場で臨んだのは、株式会社ロフトワーク代表取締役の諏訪光洋です。諏訪は、これまで約160ものプロジェクトに携わってきたロフトワークの経験から、CMS選定の心得に言及。「CMSは魔法のツールではない。万能なCMSなんてない。CMSは目的に合わせて選ぶべき」と強調し、選定時の具体的なアプローチについて説明を展開させました。

●選定前の準備段階で必要な要件
目的の明確化:すべてを実現するのは不可能と考え、真の目的を2つほど設定。
RFPの作成:何が欲しいかをドキュメント化し明確にする。この段階でページ数は正確にカウントしておくこと。
品質、予算、スケジュールの決定:この3つのバランスが大事。構築費用については、ページ単価1万円が1つの目安になる。

●選定時の5つのTIPS
その1:極力静的なCMSを選ぶ
その2:組織の運用体制にフィットするCMSはどれか?を考える
その3:他システムとの連携も検討する(CMSにすべてを求めない)
その4:50以上の日本語サイトの事例を持つCMSを選ぶ
その5:10以上の制作パートナーを持つCMSを選ぶ


以上のようにCMS選定のヒントを駆け足で紹介しつつも、「プロジェクトの失敗は、CMSの選定より、制作パートナーの選定ミスによるものも多い。ロフトワークなら、最適なCMS選びから、高品質なサイト構築まで自信を持ってお手伝いできます!」と諏訪。ロフトワークの実力をしっかりとアピールしていました。

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